教育を考える 2018.5.6

雨の日におすすめ! 「ひとりで」「親子で」「友だちと」楽しめる『室内遊び』

編集部
雨の日におすすめ! 「ひとりで」「親子で」「友だちと」楽しめる『室内遊び』

「よ~し、思い切り外で遊ぶぞ!」と予定していた日に限って雨。隣には体力の有り余った子どもたち……さてどうしたものでしょう。

今回は、家の中でも子どもたちが楽しく遊べる「おすすめの室内遊び」をご紹介します。

おすすめの室内遊び<ひとり遊び>

「家事をしたいから、ちょっとひとりで遊んでいてほしいのに……」そんなとき、どうしていますか?  2歳ごろまではお父さん、お母さんと一緒に遊んだり学んだりすることが多いですが、2歳を過ぎるとひとり遊びができるようになります。

ひとり遊びは、自分のやりたい事を自ら追求するため、主体性の発達に欠かせない活動です。また、想像力や創造力も育むことができます。ひとり遊びを十分に楽しめる子は、グループで遊ぶ際にも、誰かの言いなりにならず、自分の発想をお友だちに伝えることができるようですよ。

そんな室内遊びの中でまずおすすめしたいのは、絵を描いたり、作品を作ったりすること。お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター『幼児教育ハンドブック』では、「創造性を育てるための活動」として、以下のような描画が提案されています。

・ クレヨンで描いた絵の上に、薄くといた絵の具をぬると(例: クレヨンで魚を描いて、上から水色の絵の具を塗る/星を描いて、上から黒の絵の具をぬるなど )、クレヨンが絵の具をはじく不思議さから、表現の意欲を高めることもできます。

・ 薄い皿に綿や布を敷き、絵の具を含ませてスタンプ台を作ります。手や、瓶の底・ふた、木の枝、野菜くずの切り口などを押し、様々な形を楽しむことができます。小さな紙に押してカードを作ったり、遊びの小道具(切符やペンダントなど)にしたりすることもできます。

(引用元:お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター|5-6 造形活動の指導:創造性を育てるための活動

いつものお絵かきにプラスアルファするだけで、想像力も楽しさも無限大ですよ。トイレットペーパーの芯や、食品の入っていた容器、色々な空き箱などを集めておくといいかもしれません

このような創作活動を行うことで、はさみやテープ、のりなどの扱い方を学習することができます。また、ひとつの作品を完成させると達成感を得られるので、自信にもつながるでしょう

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おすすめの室内遊び<お友達と>

次は、お友達と室内で遊べるゲーム遊びをご紹介します。

新聞紙遊び

子ども達に新聞紙を渡します。一人一部ずつ渡して「よーい、ドン!」で細長くちぎらせます。ビリビリちぎったら、雨のように上から降らせたり、下からすくい上げて撒き散らしたりして大はしゃぎすること請け合いです。段ボール箱のなかに入れて、お風呂にして遊んでも楽しいですね。シャンプーをしたり、体を洗うまねっこをしたりと遊びの幅もぐんと広がります。

片付ける時も、同じく「よーい、ドン!」でビニール袋に集めれば、散らかりっぱなしという事もなく、更にパンパンに詰まったビニール袋はボールにも変身しますので、子ども同士で遊びが発展していきます。親が高いところからそのビニール袋を吊るしてあげれば、パンチングボールの出来上がりです。パンチしたりよけたりして小さいスペースでも体を動かして遊ぶことができますね。

また、新聞紙を丸めたり、ねじったりしてパン屋さんごっこもすることができます。作ったパンに名前を付けて、種類ごとに並べたらお店屋さんごっこの始まりです。

チラシ遊び

ハサミが使えるお子さんであれば、チラシに載っているお菓子やお肉、魚、生活用品などを切り抜いてお買い物ごっこをすることができます。余ったチラシで紙幣や硬貨を作れば、買う人と売る人に分かれて子ども同士でやり取りを楽しむことができますね。

落書き遊び

カレンダーを数枚、テープやのりでつなげると、巨大落書き紙の出来上がりです。みんなでおおきな地図を描いたり、気が済むまで絵を描いて遊んだりすることができます。

雨の日におすすめの室内遊び2

おすすめの室内遊び<親子で>

家で子どもと二人きり。遊んであげたいけど何をしたらいいのかわからない、思いつくものは全部やりつくしてしまったという方必見です。

親子で遊ぶという事は、もちろん子どもが楽しめることが大前提ですが、親子が一緒に楽しめることが大切です。子どもには、「見守っていてほしい」「見てほしい」という気持ちがあります。それに加えて、親と一緒に想像力を働かせて触れ合ったりして遊ぶと、とても満たされた気持ちになるそうですよ

これなーんだ?

新聞紙に大きい穴や小さい穴を開けます。そこからおもちゃや身の回りの物の一部を見せて、「これ、なーんだ?」と、クイズを出します。最初は直径3㎝くらいの小さい穴から始めます。わからなかったらだんだん大きな穴にしていきます。直径3㎝という大きさは、大人でもわからなかったりするので面白いです。また、中が見えない袋や箱の中に手を入れて、「中身はなーんだ?」とあてっこするのもおすすめ。

釣りごっこ

折り紙でさかなを折り、クリップをつけます。これを10個くらい用意しましょう。ラップの芯にひもをくくりつけ、ひもの先端にマグネットをつけます。ラップの芯が釣り竿となり、マグネット部分をクリップにつけると魚釣りができます。沢山魚を作って、制限時間で何匹釣れるか競争してみましょう。魚を作るのも、親子で一緒にやれば楽しいですよ。

宝探し

大人が、家じゅうのあちこちに洗濯バサミや紐をつけます。そこにカードを置いておき、みつけっこ遊びをします。例えば、「カード3枚でこのおやつと交換、カード5枚でこのジュースと交換できるよ」というようにルールをもたせると盛り上がります。子どもがすべてのカードを見つけたら、今度は子どもがカードを置いて、大人が探すというように交代制でも楽しいですね。

***
少し工夫を加えるだけで、外に出られない期間でも、楽しく遊ぶことができます。雨が多い梅雨時期や、寒い時期などに室内遊びを是非活用してみてください。

(参考)
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター|5-6 造形活動の指導:創造性を育てるための活動
立花ひよこ保育園|「ひとりあそびがじっくり楽しめる環境」
まいとプロジェクト|一人遊び(ひとりあそび)
神奈川県立総合教育センター|新聞紙あそび
株式会社日本保育サービス|新聞紙遊び
愛知県共済生活協同組合|子どもと楽しむゲーム
ポーネルンド キドキド|親子のふれあい遊び
ウィメンズパーク|第3回 子どもの低体力化と親の役目