あたまを使う/プログラミング/英語 2018.4.9

プログラミングと英語をセットで学ぶ。将来必要な2大スキルが、互いの学びを広げるのに効果的な理由

編集部
プログラミングと英語をセットで学ぶ。将来必要な2大スキルが、互いの学びを広げるのに効果的な理由

2020年度から、小学5~6年生で「英語が教科化」、3~4年生で「外国語活動」が開始されます。また同じ年には、プログラミング教育も必修化されるそうです。

「我が子が授業についていけなくなってしまったらどうしよう?」そんなふうに考える親御さんは少なくないと思います。とはいえ、習い事を2つも増やすのは大変ですよね。

そこで今回は、どちらも学ぶことができる「英語でプログラミングを学ぶこと」について、ご紹介したいと思います。

将来必要となるスキルは「英語」と「プログラミング」

現代の国際化社会では、世界共通語である「英語」でコミュニケーションがとれることが基本的なスキルとして求められています。昨今のインバウンド需要により、グローバル企業はもちろん、国内の企業においても社内公用語を英語にするという施策を進めている企業は少なくありません。

今後も英語を日常でもビジネスでも使えることがスタンダードな時代に。そのために子どもの頃から英語に慣れ親しむことで、英語の感覚を育てるとともに、世界にあるさまざまな文化を抵抗なく受け入れ、世界の広さを理解することができます。

そしてもう一つ、子どもたちが今、身につけておくべき重要なスキルがあります。それは「プログラミング」です。今や、あらゆるものがインターネットやデジタルツールに接続されるIoTの時代となりました。AI(人工知能)やロボットといった各種デジタル技術がキーテクノロジーとなっていくなかで、将来IT人材の需要はますます増えていきます。

2020年度からは「小学校におけるプログラミング教育の必修化」も。子どもたちが大人へと成長した時に困らないように、プログラミングとその考え方は、必ず必要になってくるのです。

子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な「英語」と「プログラミング」のスキル。この2つのスキルを効果的に習得するために、注目されつつあるのが「英語とプログラミングを同時に学ぶ」学習法です。

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「英語」と「プログラミング」の共通点

「英語」と「プログラミング」は、一見まったく違う分野のものに思いますが、じつはプログラミングは欧米発祥で、プログラミング言語や用語のほとんどは英語が語源。プログラミングを学べばおのずと英語にふれることになりますし、逆にプログラミングを学ぶにあたっては、英語が必要不可欠なスキル。これを同時に学ぶことで、双方の分野を吸収しやすくなるのです。

プログラミングは、以下のような英語をベースとするソースコードにより構成されています。

default(デフォルト)=「初期値」

英語では「欠席」「怠惰」などという意味。そこから発展して“値がもとから設定されているので怠けていても自動で設定される” ということから「初期値」を示す用語に。

print(プリント)=「出力」

本来は「印刷する」という意味だが、プログラミングでは「出力する」という意味の用語に置き換えられる。

public(パブリック)=「公開」

「公開」は、どこからでもアクセスできる状態。

array(アレイ)=「整列」

arrayは本来「整列させる」という意味。プログラミングでは「配列」という意味の用語。

また、次のような、英語を略したコードも数多く存在しています。

  • var(バー)…variable=「変数」の略
  • int(イント)…integer=「整数」の略

 
このように、英語の意味がわかる人の方がプログラミングを理解の促進が高いのは明らかです。

英語がプログラミングの学びを広げる

世界におけるIT産業の中心地は、Apple、Googleなどが本拠地を構えるアメリカのシリコンバレー。プログラミングの新しい技術については、当然、英語の文書で公開されることが多く、この時に「英語が読めない」となると、障壁になります。

もちろん、一定の時間が経過すれば日本語に翻訳されますが、新しい技術が生まれては去っていくIT業界では、トレンドの技術をいかに早く理解して取り入れるかが要。プログラミングの分野でスキルアップを目指す上でも、英語力は大きな助けになるのです。

プログラミングと英語の相乗効果2

英語とプログラミングが同時に学べる場所が増えている

子どもは楽しいことであれば、積極的に知識を吸収しようとします。例えば「好きな歌手の曲の一部に英語の歌詞が使われていた時に、興味を持って調べて、歌えるように練習する」「ゲームのなかで出てきた言葉がたまたま英語だった」など、大人であってもそういう経験があるのではないでしょうか。

また、もともと英語が使われているプログラミングの学習と、英語の学習とを組み合わせて、実践的に学ぶほうが、双方の習熟にも繋がり相乗効果に。探究心や好奇心を刺激しながら、これからの時代を生き抜く2つのスキルを身につけていくのです。

最近では英語でプログラミングを学べるスクールが増えてきています。プログラミングを英語で学ぶことで、子どもたちはロボットなどで遊びながらプログラミング言語を英語で理解することはもちろん、「もっと知りたい」「もっとこうしたい」という意思や創造力を英語で表現することが可能になるといいます。

「英語×プログラミング」スクールは、授業の一部を英語で行うレッスンから、すべてを英語で行うものまで、レベルや求めるスキルに応じていろいろな形態があります。親子で参加できる体験レッスンなどもあるので気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

(参考)
TECH NOTE|【あなたも最強人材に】プログラミング × 英語スキル両方を手に入れる方法とは
Potepan Style|プログラミングと英語はセットで学ぶのがいい!その理由と学習方法とは
Tech2GO|プログラミングに英語は必要なのか決着をつけようと思う
プロスタ|プログラマーは英語力が必要?習得するとどんなことに役立つのか?
Coubic|英語で学ぶプログラミング3回完結特別イベント