教育を考える/知育 2021.4.30

子どもに新聞を読ませるメリットが明らかに! オススメは「朝日小学生新聞」

子どもに新聞を読ませるメリットが明らかに! オススメは「朝日小学生新聞」

新聞の購読には、家族の会話が増えたり、子どもの学力がアップしたりなどのメリットがあります。お子さんの語彙力や読解力を鍛えるため、「そろそろ子ども向けの新聞をとろうかな?」と考えていらっしゃるかもしれませんね。

でも、子ども新聞は大人向けの新聞とどう違うのでしょう。大人と同じ新聞を読ませるのでは駄目なのでしょうか。実際に子ども新聞を購読している筆者が、子ども新聞の特徴やメリット、おすすめの新聞をご紹介します。

子ども新聞の特徴

子ども新聞の特徴を、大人向けの新聞と比べながら解説していきます。

ふりがな・解説がついている

子ども新聞には、政治や社会問題、科学、芸術などいろいろなジャンルの記事が載っており、子どもが習っていない漢字もたくさん出てきます。しかし、大人向け新聞と違うのは、漢字にふりがなが振られていること。また、難しい用語にはわかりやすい解説がついており、子どもがひとりで読んで理解できるよう工夫されています

親しみやすい文体

子ども向けの新聞は、基本的に「です・ます」調で書かれています。「朝日小学生新聞」を発行する朝日学生新聞社によると、小学生がわかりやすいよう、「やさしい文章」を心がけているそうです。

子どもにとって魅力的な話題

子ども新聞には、子どもが興味をもちそうなトピックやコーナーが豊富に掲載されています。以下は一例です。

  • 動物
  • 宇宙
  • スポーツ
  • イラストの投稿
  • 学習漫画
  • 勉強のアドバイス
  • コンクールの情報

大人向けの新聞と違い、子ども新聞ではゴシップや凶悪事件を扱っていません

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子ども新聞の効果

では、子ども新聞を購読すると、子ども自身や家庭全体にどんな効果があるのでしょうか?

家族のコミュニケーションが広がる

子ども新聞の購読で、家族のコミュニケーションが広がります。子どもが興味をもった記事についてディスカッションしてもよいですし、記事で取り上げられた料理や実験にチャレンジするのもおすすめです。まだ文字が読めない子でも、膝の上に座らせ漫画を読み聞かせてあげたり、写真やイラストを指し「この動物はなんでしょう?」などとクイズを出したりして楽しめますよ。

子どもの学力がアップする

新聞を購読すれば、子どもの学力がアップします。2019年度の「全国学力・学習状況調査」(学力テスト)では、新聞を読んでいる子のほうが平均正答率が高い傾向がみられました。また、2017年度学力テストの結果を分析したお茶の水女子大学によれば、子どもの学力が高い家庭ほど、「本や新聞等の活字文化」に触れる機会を意識的につくっていたそうです。

日本新聞協会NIEコーディネーターの関口修司氏によると、新聞を学習に活用する「NIEタイム」は学力アップにつながるそう。NIEタイムでは、新聞を以下のように利用します。

  1. 新聞を読む
  2. 気になった記事を切り取り、ノートに貼る
  3. 要約や感想を書く

NIEタイムを週に1回以上実施している学校では、学力テストの平均正答率が、国語でも算数も全国平均を上回っていたとのこと。新聞を読み込み、ひとつの記事に対して考えを深めることで、子どもの学力が向上するのです。

子どもに読ませるなら「朝日小学生新聞」

子ども新聞にもいくつかありますが、筆者の家庭では「朝日小学生新聞」を講読しています。毎日届くので、新聞を読む習慣をつけるのにぴったりです。テーブルやソファーに広げておけば、インパクトのある写真やイラストに引き寄せられて、自然と読むようになります。全体は8ページと、新聞に不慣れでも読み通せる長さです。

「朝日小学生新聞」は国内外のニュースをたくさん載せているので、中学受験対策にも打ってつけ。調査会社によれば、難関校として知られる灘中学校・筑波大学付属駒場中学校・女子学院中学校に合格した生徒のおよそ4割以上が「朝日小学生新聞」を購読していたそうです。「朝日小学生新聞」の記事が中学入試で出題されたことすらあるんですよ。

「朝日小学生新聞」で特におもしろいコーナーは、「実物大ずかん」です。ティラノサウルスの歯や国際宇宙ステーションの窓など、迫力ある写真が実物大で掲載されています。切り取って壁に貼れば、博物館や科学館にいる気分が味わえますよ。わかりやすい説明がついているので、学芸員になりきって解説してみてはいかがでしょう。

ニュースや季節の話題をわかりやすく扱うコラム「天声子ども語」も、「朝日小学生新聞」ならではのコーナーです。文章を書き写したり要約したりすることで、読解力や作文力が磨けます。専用の教材「天声子ども語学習ノート」もありますよ。

ほかの活用法としては、家族がそれぞれ気に入った記事を切り取り、ホワイトボードなどに貼ることもおすすめです。家族の好みがわかっておもしろいですし、子どもの興味・関心が広がります。

「朝日小学生新聞」は、税込1,769円/月。図鑑を買いそろえるより、コストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。子ども新聞が気になったら、まずは「朝日小学生新聞」の無料試し読みをおすすめします。

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子ども新聞に興味がある方のため、子ども新聞の特徴や購読するメリット、「朝日小学生新聞」のおすすめポイントをご紹介しました。「子ども新聞を購読してよかった!」と筆者が最も感じるのは、インターネットや大人向け新聞と異なり、信頼できる情報源を、安全かつ手軽な手段で子どもに与えられる点です。魅力がいっぱい詰まった子ども新聞を、あなたも購読してみませんか?

文/上川万葉

(参考)
NIE 教育に新聞を|子供向け新聞
NIE 教育に新聞を|はじめに
おしごとはくぶつかん|子ども向けの新聞はどうやってつくるの?
新聞科学研究所|新聞を読む子どもの学力が高いのは、なぜ?
日経xwoman|子どもの読書習慣 新聞を読むと学力に好影響
国立教育政策研究所|平成31年度(令和元年度) 全国学力・学習状況調査 報告書 質問紙調査
国立教育政策研究所|保護者に対する調査
朝日新聞EduA|「新聞を読めば学力アップ」相関くっきり 最も効果的な学習活動とは
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