スマートフォンやタブレットなどの普及で、いつでもどこでも音楽を楽しめるようになり、子どもたちが気軽に身近に音楽に触れられる機会が増えました。
しかし、媒体を通した “音” では得られない効果が、生演奏の “音” にはあることがわかっています。そうは言っても、実際にコンサートに子連れで行くのは「いろいろハードルが高い」と心配な方は多いですよね。
そんな不安を解消してくれる、子どもに優しい&楽しいコンサートをご紹介します。
音楽鑑賞は「感性」と「知性」が成長する
子どもの頃から音楽を聴くと、次のような効果が生まれることがわかっています。
- 感受性を育む
- 言語能力の発達
- 知能の向上
さらに、コンサートや音楽会など生の演奏(音)を聴くことで、効果が倍増するという事実も。それはなぜでしょう?
その答えは、録音音源では得られない臨場感が生演奏にはあるから。演奏者の表情、息遣い、会場の盛り上がり、楽器の振動など、音楽を五感で感じることができるからです。脳が多くの刺激を受けることで、感性も知能もより成長するというわけです。
実体験は、言葉では表せない感情や感動も引き起こします。日本オーケストラ連盟が、クラシックコンサートで音楽鑑賞をした子どもたちを対象に行なったアンケートがあります(対象:小学校1~6年生)。生演奏を聴いた直後の子どもたちの心の動きを8つの視点から、そして少し時間が経って、その経験により気持ちがどう変化して日常に影響しているのかを4つの視点からとらえられており、そこからは子どもたちの素直な反応が見て取れます。
音楽鑑賞直後は、なんと73%もの子たちが「自分が変わった!」と答えています。
「とても勇気がわいてきて、たのしかった」
「心がワクワクした。心があこがれると思った」
「なぜかいつもの自分とはちがう自分になれた」
(引用元:公益社団法人 日本オーケストラ連盟|子どものためのオーケストラ 魔法を届ける)
確実に生の音楽が子どもたちに響いた証拠がここにあります。
その後、その感動はどのように変化していったでしょうか? 調査の結果、76%の子どもたちに「元気が出た」「毎日を楽しめるようになった」などのポジティブな変化が見られたそうです。
また、オーケストラは、さまざまな楽器、さまざまな演奏者が交わってひとつのハーモニーを奏でることから、多様性が身につくという面もあるそうです。
【2019年下半期】おすすめコンサート情報♪
「理屈よりもまずは聴いてよう!」ということで、次はお子さんが楽しめるおすすめのコンサートをご紹介します。
【東京交響楽団&サントリーホール こども定期演奏会】
2019年シーズン「音楽レシピ〜音楽は何でできている?」
オーケストラ=東京交響楽団 場所=サントリーホール
「こども定期演奏会」は、日本で初めてできた子どものための定期演奏会。クラシック音楽に慣れ親しんで、コンサートにも気楽に足を運ぶことが習慣になってほしいという想いから、2002年に始まりました。年に4回(4、7、9、12月)行われています。曲をわかりやすく解説したり、オーディションで選ばれた子どもがオーケストラに参加する企画があったり、たくさんの学びと体験が盛り込まれています。有名指揮者や演奏家がゲスト出演するのも、豊かな才能に触れられる大きな魅力のひとつ。毎年テーマに沿って4回完結で構成されているため、4公演全て参加することで学びが深まるようになっています。2019年のテーマは<音楽のレシピ>。この機会に、音楽鑑賞を習慣化してみませんか?
■第71回『スタイル』
開催日:9月8日(日)11:00
指揮:下野竜也 ピアノ:小山実稚恵 + 2名の子どもピアニスト
■第72回『リズム』
開催日:12月15日(日)11:00
指揮:飯森範親 チェロ:伊藤文嗣
【日本フィルハーモニー交響楽団】
■第45回夏休みコンサート 2019
指揮:永峰大輔
お話とうた:江原陽子(7/20,24~8/24)、速水けんたろう(7/21,22)
バレエ:スターダンサーズ・バレエ団
振付・演出:鈴木稔
「初めてクラシック音楽を聴く子どもたちに、家族と一緒に本物のオーケストラをお聴きいただきたい」という願いから1975年にスタートした日本フィル夏休みコンサート。本格的なプログラムと親しみやすい演出で多くの人々に愛され続け、今では当時子どもだった方がご自分のお子さんや親御さんとご来場される“三世代コンサート”となっております。
(引用元:日本フィルハーモニー交響楽団|夏休みコンサート2019特設ページ)
プログラムは3部構成で、第1部では聴き覚えのある有名な曲と初めて聴く曲をバランスよく選曲し、説明も交えながら、音楽やオーケストラの魅力を伝えます。第2部は大人気のバレエとのコラボ。美しい踊りと臨場感あふれる音楽はこどもたちを魅力することでしょう。第3部は「みんなでうたおう!」。ここまで音楽の魅力を生でたっぷり味わっていますから、舞台と観客席が一体となって、豊かな表現力を発揮する時間です。“観て、聴いて、学んで、表現する” 全てをぎゅっと詰め込んだプログラムで、音楽を好きになるきっかけを与えてくれる夏恒例の音楽会。公演は夏の期間(2019年7月20日~8月24日)、関東を中心に各地で開催されます(京都公演もあります)。スケジュールの詳細はこちらでご覧いただけます。
【長野市芸術館】
2016年5月、日本を代表する建築家・槇文彦氏の設計による舞台芸術センターが長野にオープンしました。芸術監督は、あの久石譲氏です。地域の芸術の中心となるべく、子どもも参加できるユニークなコンサートがこの芸術館主催で企画され、型にハマらない自由さで、音楽の魅力に子どもたちを引き込みます。
■親子のためのクラシックコンサート「音楽の絵本ブリランテ」
開催日:2019年8月18日(日)開場10:00 開演10:30
“動物たち” が奏でる音楽で子どもたちを飽きさせません。未就学児も大人の膝上で鑑賞できる、子どもどもに優しいコンサートです。
■宮川彬良プロデュース ファミリーで楽しむアキラさんの音楽教室
開催日:2019年9月8日(日)開場13:30 開演14:00
ハードルが高いクラシック音楽を魅力的な語りで楽しいものに変えてしまうアキラさん。今回は昭和の歌謡曲を三世代で楽しめるコンサートになっています。アキラさんマジックに身を委ねて楽しみましょう!(3歳から入場可能です)
■加藤昌則のぶっとび! クラシック[作曲家編]1
好評だった2018年に続き、2回目の開催。作曲家を知ることで音楽の魅力を伝えます。最後に開催される総まとめコンサートは、格別のものになること間違いなし! これまでにない視点から音楽に触れられるとても興味深いイベントです。
開催時間:開場18:00 開演18:30
[1時間目]「ブラームス」2019年9月25日(水)
[2時間目]「ショパン」2019年10月16日(水)
[3時間目]「チャイコフスキー」2019年11月27日(水)
[4時間目]「ドヴォルザーク」2019年12月25日(水)
[5時間目]「ドビュッシーvsラヴェル」2020年1月29日(水)
もっと気楽に! 0歳から参加可能なコンサート情報♪
ご紹介したコンサートはどれも有名オーケストラや劇場が子ども向けに開催している貴重なものばかりですが、「だからこそ、子どもが途中で泣いたり騒いだりしたら……と、やはり行くのを躊躇してしまう」、そんな心配されている方も多いはず。
そこで、もっと気楽に――0歳児から参加できて親子で思う存分楽しめるコンサートを集めてみました。
【トリオいろどり】
オーボエ(石神智子)、クラリネット(飯田真弓)、ファゴット(垣内紀子)による木管三重奏の演奏団体。ご自身も子育て中のプロの演奏家ならではの優しい心遣いと工夫が詰まった、親子で安心して楽しめるクラシックコンサートを関東各地で開催中。
■0歳からきける親子コンサート(東京公演)
開催日:2019年8月31日(土) 開場10:00 開演10:30(11:20終演予定)
開催場所:八広地域プラザ 吾嬬の里 多目的ホール
小さなお子さまも、そのご家族も気軽に楽しめるクラシックコンサートです。会場にはマット席もあり、赤ちゃんにも優しい環境。近くで楽器の音が聴けるので、呼吸で合わせる音の緊張感や臨場感、本物の音楽をお楽しみください。トリオいろどりの木管三重奏に打楽器が加わります。みんながよく知っている歌を集めた童謡メドレーでは、子どもたちが大好きな “あの動物さんたち” が登場するそうですよ!
■0歳からのファミリーコンサート(埼玉公演)
開催日:2019年9月7日(土)開場13:30 開演14:00(15:10終演予定)
開催場所:上尾市コミュニティセンター
クラシックの名曲から童謡やアニメなど親しみやすい曲まで、木管楽器の温かい響きと打楽器のリズムによるサウンドで、楽しくワクワクする音楽をお届けします。上尾市で活動するバレエスタジオ「スタジオレミレモン」との共演も実現。バレリーナを夢見る輝かしい子どもたちの演技もどうぞご覧ください。聴いて楽しい! 観て楽しい! 0歳からのファミリーコンサートです。
開催場所:上尾市コミュニティセンター
クラシックの名曲から童謡やアニメなど親しみやすい曲まで、木管楽器の温かい響きと打楽器のリズムによるサウンドで、楽しくワクワクする音楽をお届けします。上尾市で活動するバレエスタジオ「スタジオレミレモン」との共演も実現。バレリーナを夢見る輝かしい子どもたちの演技もどうぞご覧ください。聴いて楽しい! 観て楽しい! 0歳からのファミリーコンサートです。
☆どちらの公演も、授乳室、オムツ替えスペース、ベビーカー置き場があり、途中入退場OKです。
<こどもまなび☆ラボ読者の皆様へ>
コンサートの幕開け、子どもたちは楽器の音が聴こえると目をキラキラさせて、すごいエネルギーを注いで聴いてくれます。真っ直ぐな好奇心、これが大人も演奏する私も会場の全てをあっという間に楽しい空間へ引き込んでいくのです。「子どもは魔法を持っているのかな?」と思うくらい。「演奏中泣いたりしないかな? ちゃんと楽しめるかな?」いろいろなことを心配されると思いますが、その場に流れる感覚をぜひお子さまに寄り添い一緒に楽しんでいただきたいです。子どもは私たち大人の想像を超える柔軟な感性を持っていると思います。「子どもが音楽を聴いてこんな反応をするのだと驚き感動しました!」というお客様の声を多く聞きます。モーツァルトを必ず演奏していますが、赤ちゃんは体をゆらゆら、手をパチパチ。その姿に、お客様と演奏者の間に生まれる空気感を、子どもたちは感覚的につかんでいることを感じます。言葉では伝えきれないことが音だと伝わるのです。コンサートに来られた方はきっとそれを実感されると思います。ライブならではの音楽の魅力をたくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。
【クラリネット奏者 飯田真弓(いいだまゆみ)】
東京藝術大学を経て同大学大学院修士課程を修了。第21回日本管打楽器コンクール・クラリネット部門第4位。トリオいろどりのメンバーと共に子どもと音楽の架け橋となるべく「0歳からのコンサート」を企画・開催、その他オーケストラ、室内楽を中心に演奏活動を行なっている。
【0歳からOK! バイオリンに触れる親子コンサート】
コンサートと楽器体験の2部構成で繰り広げられる音楽の世界で、子どもたちが音楽の楽しさに目覚めます。聴くことで興味がわき、楽器に触れてみることでチャレンジのドキドキ感と小さな成功体験を味わう実体験は、「もっと知りたい! やってみたい!」という想像力や探究心、行動力を促し、楽器に取り組むことで集中力も身につきます。0歳~の未就学児もハンドベルの楽器体験が楽しめるので、小さなお子さん連れの参加者からも大好評のお声がたくさん。何より子どもたちが楽しめるコンサートです。
(東京)
■未経験でも、プロと一緒にバイオリンを演奏できるスペシャルコンサート
開催日:2019年8月12日(月祝)開始14:15
開催場所:江戸川区総合文化センター
バイオリンに触れるだけでなく、レッスンも受けられる貴重な体験ができます。レッスンにはまだ早い0~2歳のお子さんには、ミニ楽器つきチケットも。
(神奈川)
■管弦楽コンサート&サックス・コントラバス体験 ※子ども全員ミニ楽器演奏
開催日:2019年8月31日(土)開始14:00
開催場所:川崎市国際交流センター
楽器の秘密を知れば音楽がますます楽しく! かっこいいサックス体験ができます。
(埼玉)
■親子のプレミアム・サロンコンサート「弦楽器コンサート&バイオリン体験」
開催日:2019年8月18日(日)開始14:00
開催場所:プラザイースト
手拍子したり踊ったり、とにかく楽しいコンサートです。「できた!」「弾けた!」をたくさん持ち帰れるはず。
☆関東各地でコンサート開催中。スケジュールはこちらでご確認ください。
【Concert for KIDS 〜0才からのクラシック〜(公益財団法人ソニー音楽財団主催)】
お子さんと外出しやすい土日祝日の午前中、親子で楽しめる最適な時間(1時間)に、聞き馴染みのある名曲で構成された親子に優しいコンサートです。客席を回りながらの演奏や、リズム遊びを交えるなど、飽きさせない工夫もいっぱい。幼い頃の音楽鑑賞は、心の安定をもたらし、「育脳」にも効果的だと、教育評論家の尾木直樹氏もオススメの子ども向け音楽シリーズ。お子さんだけではなく、大人の方も大満足の、レベルの高いプロによる演奏を楽しめる音楽会は全国各地で開催されています。
(福岡)
■Concert for KIDS ~0才からのクラシック
開催日:2019年8月17日(土)開場10:30 開演11:00
開催場所:春日市ふれあい文化センター スプリングホール
(千葉)
■Concert for KIDS 0才からのモーツァルト ~ゆかいなパパゲーノの冒険~
開催日:2019年9月14日(土)開場10:30 開演11:00
開催場所:浦安音楽ホール コンサートホール
■Concert for KIDS〜0才からのクラシック®~
開催日:2019年9月21日(土)開場10:30 開演11:00
開催場所:スターツおおたかの森ホール
(東京)
■Concert for KIDS〜0才からのクラシック®~
開催日:2019年10月5日(土)開場10:30 開演11:00
開催場所:東大和市民会館ハミングホール
■Concert for KIDS〜0才からのクラシック®~
開催日:2019年11月10日(日)開場10:00 開演11:00
開催場所:東京オペラシティ コンサートホール
【大阪交響楽団 0歳児からの“光と映像で楽しむオーケストラ”】
毎シーズン3日間6公演(3月,7月,12月)行われている大人気コンサート。演奏とプロジェクションマッピングの融合を楽しめる平日昼間1時間の公演は大好評です。目と耳から受ける華やかな刺激に子どもたちは大興奮することでしょう。お子さんがぐずっても、「同じように泣いてしまったり、動き回っているお子さんが周りにいるので気楽に自由に楽しめる!」という声も。ジブリ作品やハリー・ポッターなどから選曲するなど、子どもも知っている曲と映像で楽しい1時間はあっという間。正統派クラシックコンサートが苦手な方でも楽しめる内容となっています。
(大阪)
■0歳児からの“光と映像で楽しむオーケストラ” Vol.15 おとぎの国から
開催日:2019年7月30日(火)
午前の部 開場10:15 開演11:00/午後の部 開場13:15 開演15:00
開催場所:ザ・シンフォニーホール
■0歳児からの“光と映像で楽しむオーケストラ” Vol.16
開催日:2019年12月24日(火)
午前の部 開場10:15 開演11:00/午後の部 開場13:15 開演15:00
開催場所:ザ・シンフォニーホール
■0歳児からの“光と映像で楽しむオーケストラ” Vol.17
開催日:2020年3月24日(火)
午前の部 開場10:15 開演11:00/午後の部 開場13:15 開演15:00
開催場所:ザ・シンフォニーホール
【0歳からのコンサート 夏休みの宿題に~音楽を体験しよう♪ @川口市】
開催日:2019年8月4日(日)開場13:00 開演13:30
開催場所:Live Space CAVALLINO
「ミッキーマウスマーチ」や「ジブリメドレー」など子どもたちのよく知っている曲を連弾で、そして、「ソフトクリーム」「プリン」「柿の種」などおいしそうな曲をお届け♪ 音楽を聴くときのちょっとしたマナーについても楽しく学んでみませんか? 音楽を体で感じてくださいね!
<こどもまなび☆ラボ読者の皆様へ>
幼少期のお子さまは、感性がとても豊かです。その時期に、生演奏を聴く経験、演奏者を間近で見る経験をすることで、もっともっと感性が育まれると思いませんか? 音楽に合わせてお子さまが体を揺らしたり、知っている曲を口ずさんだり……、そんなとき、子どもたちは体全体でメロディーを楽しんでいるのです。子どもが感じる世界は大人とは違います。ぜひ、子どものうちにたくさんの音楽を聴いて、感じてほしいですね。
【ピアニスト 池田和美(いけだかずみ)】
尚美学園短大ピアノ科卒、石橋楽器(株)勤務後、ピアノ演奏の仕事に携わる。現在、ピアノ教室を運営。またピアノバーなどでジャンルにとらわれないライブを展開中。牡丹合唱団専属伴奏者。
***
研究では、4歳から6歳半までの期間が “音に対する敏感期” と言われ、音に関してとても重要な時期なのだそうです。加えて、音楽体験には “快感” が伴うことが大事だと言われています。つまり、コンサートに行って「静かにしなさい」と怒ってばかりだと、“音楽=嫌なこと” となってしまいかねません。この音楽教育は音楽のプロを育てるものではなく、“音楽を通して感性を磨く” ためのものだと再認識して、とにかく楽しむこと! まずは気楽に行けそうなコンサートに行ってみたら、楽しすぎて、親子ではまってしまうかもしれませんよ。
(参考)
さぽナビ|特集 親子で楽しむオーケストラ〜コンサートのすすめ〜(1)(2)
ON-KEN SCOPE|幼児〜児童期の音楽体験が与えるものとは
こどもまなびラボ|幼少期における音楽体験の意味――「音楽という環境」を通し子どもの感性を伸ばす
日本オーケストラ連盟|子どものためのオーケストラ“魔法”を届ける
東京交響楽団
こども定期演奏会
日本フィルハーモニー交響楽団|夏休みコンサート2019特設ページ
公益財団法人ソニー音楽財団|Concert for KIDS
大阪交響楽団|2019年度0歳児からのコンサート
親子のプレミアム・サロンコンサート
トリオいろどり
PRTIMES|尾木ママ推薦!絵本のように楽しい、幼児向けクラシックCD「はじめてのクラシック~親子で楽しむ世界の旅~」が7月4日発売!
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