吉野亜矢子の記事一覧
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.11.1
自ら人生を切り拓く女の子の本、男の子に柔軟な生き方を示す本。ママだけでなく、パパとも一緒に楽しめる絵本。
前回は、子ども向けの物語の中に根強く残る「ジェンダーバランス」の悪さについてお話しました。 そもそも、女性の登場人物が少ないこと。女性キャラクターの登場の仕方には、ある種のく
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.10.18
男の子も、女の子も、ステレオタイプにはまらない生き方を。子どもの本棚のバランスを考える
ハリー・ポッター、ピーター・ラビット、そしてグラファロ(前の記事でご紹介した『もりでいちばんつよいのは?』に登場する怪獣の名前です)に共通するものは何でしょうか。 答えは
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.10.4
『はらぺこあおむし』から英語・算数・科学を学ぶ? 絵本を “まるごと体感” するイギリス式の総合学習
昆虫の仮装をしてきてください。 イギリスの小学校では仮装がよく取り上げられる、と前回お話ししました。我が家の下の子もレセプションイヤーで学校に行き始めてかなり早い時点で、仮装のお
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.9.20
ペンケースも教科書もなし! 仮装に絵画、作話まで? イギリスの小学生の「体感する」物語の学び方
9月になり、イギリスでは新学年が始まりました。我が家の下の子どもはこれで小学3年生。学校でも「小さい人たち」ではなく「大きい人たち」になるので、子どもたちの顔つきもちょっとしっかり
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/演劇/英語 2018.9.8
イギリスでは「演劇」を通して文学を学ぶ! 総合的な能力を伸ばす演劇教育と “共通通貨” シェークスピア
前回は簡単にシェークスピアが英語圏でどのような意味を持っているのかについてお話ししました。人気アニメ・ポケモンのセリフにも登場し、新聞の見出しにも使われるシェークスピア。そのブラン
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.8.23
ポケモンにも登場? 世界6,400万人の子どもが学ぶ、共通の教養基盤「シェークスピア」
まだ東京に住んでいた頃、我が家の子どもは、アニメは「英語で見る限り」見放題でした。 日本で英語での子育てをしていると、子どもが成長するにつれ、日本語がどんどん家庭内に入り込ん
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.8.9
幼少期の楽しい文学体験が将来国際社会を生き抜く力に! 理解を左右する背景知識「文化リテラシー」
熊さん 「おうおう、八っつあん、てぇへんだ、今日は『かるちゃらる、りてらしー』っつうもんの話らしいんだよ」 八っつあん 「なんでぇ、熊さん、その『かすてららしい』っつうのは。
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.7.26
子供たちの読書の最初の一歩! 英語圏で愛されるドクター・スースの絵本で「ライミング」を楽しもう
日本人にとって、英語のRやLの音の区別や、Thの音の発音は難しいとよく言われますね。音声学はちょっとかじったことがある程度ですが、実際に英語を使っていると、それよりもさらに難しく、
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.7.12
もっとも “英語らしい音” は絵本の中に。読み聞かせで味わう英語の「リズム」と「イントネーション」
かつて日本で教えていた頃に、英詩を教える機会がありました。 英語のアクセントは音を強く発音することで表現されますから、英詩も強弱でリズムをつけることになります。アクセントの組
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.6.28
幼少期の絵本体験は学力向上の源? 外国文学への招待状「子どものための英語の名作絵本」
小さなお子さんをお持ちのご両親だったら、お住まいの自治体から「ブックスタート」で絵本をもらった方も多いでしょう。でも、小さな子供に本を贈るこのシステムが、イギリスで誕生したものだと
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あたまを使う/教育を考える/本・絵本/英語 2018.6.14
英語をただ学ぶだけでは身につかない? 英文学から得られる文化的な読解力「文化リテラシー」
先週のことです。イギリスのセカンダリースクールに通っている長男が、学校から帰ってくるなり質問をしました。 お母さん、僕が3歳ぐらいのころ、ご飯の時、お水を欲しがるたびに、サミ